眼科診療では散瞳および無散瞳型眼底カメラ、スリット、スペキュラーマイクロスコープ(角膜内皮検査)、網膜電図検査など各種眼科検査機器を使用し、デジタルファイリングシステムにより映像でオーナーの方に病状を説明いたしております。眼の見えない、あるいは見え難くなった動物達は環境の変化に特に敏感になっていますので検査に 時間を要することもございます。また、検査、手術などで遠方からお越しの方は同伴入院室(2室)をご利用いただけますので、その旨ご予約下さい。
眼瞼、結膜、角膜移植、白内障、緑内障、硝子体・網膜などの手術を実施いたしております。診察、検査の結果を説明させていただいたうえでおこなっております。費用は手術内容、犬種、体重(麻酔量)、入院日数などによって異なりますのでご遠慮なく電話でお尋ねください。
脳、脊髄、腫瘍、心臓疾患および難症例などの特殊検査は、CT、MRI、誘発電位、デジタルレントゲン、超音波エコー、内視鏡などの装置を使用し診断、治療、手術に役立てております。また、腫瘍性疾患に対する放射線治療も実施しております。
当院ではより安全な麻酔管理に努めております。動物は検査、手術の意味を理解できません。人間以上に鎮静、全身麻酔処置が必要な場合が多くあります。安全な麻酔を行なうための麻酔器、麻酔モニターシステムを完備しております。様々な疾病の性質、病状により麻酔リスクの段階に合わせて麻酔方法を選択致します。全身状態を把握するために必要な検査を行ない、説明させていただいた上で麻酔処置を行なっております。眼科、脊髄疾患などの特殊な手術の麻酔もより安全に実施しております。
動物も痛みを感じます。痛みは心理的な問題だけでなく身体にも影響を及ぼし、病気、傷の治癒を遅らせることが科学的にも実証されてきました。手術の際にはあらかじめ痛みを感じさせない先制的疼痛管理に心掛けています。特に痛みを伴うと思われる外科的手術などの疼痛管理に対応致します。
眼科診療および特殊検査は予約制となっておりますので、お電話にてご予約下さるよう飼い主さんにお伝え下さい。年齢、性別、品種、既往症、現病歴、特に治療歴などを、簡単で結構ですのでファックス していただくか、または飼い主さんにお預け下さい。診療後、報告させていただきます。したがってご紹介下さる場合、先生のご住所、お電話番号、動物病院名などが必要になります。ご紹介以外の疾患の診療、予防接種などは引き続き先生の病院で受けていただきます。検査および術前の一般チェックや全身状態のケアなどをお願いする場合もございますのでよろしくお願い致します。